はじめに
以前、40代女性の患者さんより「一度しゃがんでしまったら、立ち上がるときにひざが痛くて立ち上がれないんです」とご相談をいただきました。
お仕事が立ち仕事で、物を運んだりするため、どうしてもしゃがまなければならず、立つときにひざが痛くて立つのがつらいとお悩みでした。そんな患者さんですが、今では”スッ”と立てるようにまでよくなられました。
なぜ立つときのひざの痛みが良くなったのか?
今回は、40代女性の患者さんの改善例をまとめてみました。このブログの内容は立ち上がるときにひざが痛い方におすすめの方法となります。
「こんなに簡単な方法で大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、必ず何かしら効果はありますのでご安心ください。
年齢関係なく行える内容となりますので、ご興味のある方はぜひお時間のある時にご覧いただければ幸いです。
ひざの痛みを抱えている不安
患者さんに詳しくお話をお聞きすると、一年前に急にひざに痛みが出てきたそうです。
その時は立ち上がりの際にも我慢できる程度の痛みだったそうです。それから徐々に痛みが強くなり、心配になり治療を開始。ひざにヒアルロン酸注射をしたり、マッサージやストレッチをされていたそうです。
それでもだんだんと立ち上がるのも困難になってしまうほど、ひざの痛みが強くなってしまい、たまたまお知り合いの紹介で当院を受診されました。
ヒアルロン酸やマッサージ、ストレッチをしても治らなかったのはなぜ?
この患者さんはひざの痛みをなんとかしようとヒアルロン酸の注射やマッサージ、ストレッチを受けておられたそうです。ですが、ひざの痛みは全然よくならないとお悩みでした。
ヒアルロン酸やマッサージ、ストレッチは効果がないの?
効果はあります
ひざの痛みにヒアルロン酸の注射やマッサージ、ストレッチは効果があります。ですが、ひざの痛みが長引くほど違うところに目を向けなければ、ひざの痛みがよくならないこともあります。
この患者さんの場合はひざの痛みが長引いていたため、改善させるために違うアプローチが必要でした。
筋力が低下するとひざが痛くなる
当院に来られた患者さんのひざの痛みが治らない原因に「筋力の低下」がありました。
筋力が低下してしまうとひざが痛くなります。
なぜなら、歩いているときに体重の数倍の負荷がひざにかかっているからです。
しゃがんでいて立ち上がる時は更に負担がかかります。
その負荷を受け止めてくれるのが太ももの筋肉。その筋肉が低下してしまうと、ひざにかかる負担が大きくなり、結果ひざを痛めてしまいます。
ですので、筋力トレーニングで筋肉をつけることでひざへの負担を減らし、ひざの痛みを改善することができます。
実際に当院に来られた患者さんに自宅で行っていただいた運動がこちら↓です。
しゃがんでいて立ち上がる時にひざが痛い方におすすめの方法
手順1:イスに背すじを真っ直ぐにして座ります。
手順2:片足の太ももに手を置きます。
手順3:片足をまっすぐ伸ばし、上にあげて10秒キープします。
この時に体が後ろに倒れないように気をつけてください。
太ももに置いた手で、太ももがかたくなっていることを確認してください。
左右ともに一日5回行うと効果的です。
この方法で太ももの筋力をアップさせることができます。さらに、太ももの筋肉をしっかり伸び縮みさせることで、立ち上がろうとしたときに脳からうまく太ももの筋肉に信号が伝わり、動きやすくなります。ひざの曲げ伸ばしも少ないので、ひざが痛い場合でも無理なく行うことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。当院に来られた患者さんは、この運動と体のゆがみをととのえることで今では”スッと”立てるようになられました。
もし立ち上がりのひざの痛みでお悩みであれば、まずはこの方法を一週間程続けてみてください。そうすれば徐々に立ち上がる際に変化を感じることができるはずです。
もしこの方法をやるときにひざが腫れて痛んでいたり、伸ばした時に痛みが強くなる場合は無理をして行わず、まずは受診をおすすめします。
このブログがひざの痛みでお悩みの方のお力になれれば幸いです。
柔道整復師・鍼灸師 山田祥二
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