
はじめに
5月も半ばになり暑い日が続くようになってきましたね。それでも朝は毛布や暖房が手放せないような日が続いています。
朝夕は寒いのに日中は暑い。このような寒暖の差で、ぎっくり腰になってしまわれる患者さんが当院でもちらほらおられます。
そんなぎっくり腰の患者さんに
「ぎっくり腰になってしまった時、良くなるまで安静にしたほうがいいのか、動いた方がいいのかどっちですか?」とご質問をいただくことがありました。
ですので今回、ぎっくり腰になってしまったら治るまで安静がいいのか、動いた方がいいのかについてブログを書かせていただきました。
もしぎっくり腰になってしまってどうしたらいいのかとお悩みであれば、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもぎっくり腰とは

ぎっくり腰は医学的には急性腰痛と呼ばれます。急性とあるように「急に」ふとした動きで腰に激しい痛みを引き起こします。
ぎっくり腰を引き起こす動作として
・朝起き上がろうとした時
・顔を洗おうと前かがみになったとき
・重たいものを持ち上げようとしたとき
・急に体をひねったとき など日常の何気ない動作でなってしまいます。
ぎっくり腰で痛んでいるところは主に筋肉、関節、靭帯などです。
欧米ではふとしたときに急に痛むことから「魔女の一撃」とも呼ばれています。なんだか怖いですね。
ぎっくり腰は急に動けなくなる腰の痛みとされていますが、実は朝に腰に違和感を感じ、徐々に痛みがひどくなって夕方には動けなくなるというぎっくり腰もあります。
ぎっくり腰の自然経過について

ぎっくり腰になってしまった後、日常生活を制限(安静)することで自然に良くなっていくかどうかというデータがあります。
この場合、腰痛のベースラインのスコアを52とすると・・・
・6週間後 『23』
・23週間後 『12』
・52週間後 『6』 まで改善するとされています。
しかし、ぎっくり腰の人を1年以上経過観察した場合、3ヶ月で33%の症状の改善が認められるが、1年後に65%の人に腰痛が存在していたとされています。ですので、何もしない場合自然に回復するよりも腰痛が慢性化してしまう危険性があるということです。
その反対に、ぎっくり腰(急性腰痛)は普段通りの生活を継続することが唯一有益(回復が早くなる)であるとされています。
いきなり普段通りの生活は・・・

ぎっくり腰の回復を早めるためには普段通りの生活が良いとされていますが、痛めてすぐに普段通りの生活を送ることは困難です。
ここでのポイントとして、ぎっくり腰を発症してから2〜3日は安静。それ以降はなるべく普段通りの生活に戻していくことが大切になります。
2〜3日しても痛みが残っている場合が多く、不安もあるとは思います。その場合、できない(痛い)ことはやらずにできることからはじめてみてください。
そうすることで、徐々にできることが増えてきます。
ストレッチなどの運動は、ぎっくり腰の痛みや不安を感じなくなってきたタイミングで行ってください。
まとめ
今回はぎっくり腰になってしまったら治るまで安静がいいのか、動いたほうがいいのかについて書かせていただきました。
もし「どうすればいいんだろう?」とお悩みであれば、参考にしてみてください。
先ほどのデータでは自然に回復するまでにそこそこの時間がかかります。鍼灸はその回復時間を圧倒的に短縮することができますので、ぎっくり腰になってしまって早く良くなりたい場合は鍼灸施術を受けてみるのもいいかもしれません。
今回のブログがぎっくり腰でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
柔道整復師・鍼灸師 山田祥二
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