
はじめに
先日、当院にお越しの患者さんで「ひざが痛くて歩かれへん!なんとかしてほしい・・・」とお悩みの方がおられました。
ひざの痛みといえば変形性膝関節症かな?なんて考えてしまうところです。
が、実際に見させていただくと違う原因でした。
こんにちは。滋賀県大津市でやまだ鍼灸整骨院を開業しております山田祥二と申します。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は『こむら返りの後に足が痛すぎて歩けなくなってしまった90代女性の患者さん。歩けないほど足を痛めてしまった原因とは』について書かせていただきました。
もしご興味がございましたら、お時間のある時にご覧ください。
歩けないほど痛くなったひざ

患者さんのお話を詳しくお聞きすると、朝起きて立ち上がった時、急にひざの後ろ激痛が走ったそうです。
痛くて立ったまま数分動けなくなってしまったとのこと。
杖を使ってなんとか歩き出したものの、痛みが治らずにどうしていいか不安になり当院を受診しようと思ったそうです。
そして何より、「ひざが痛くなって歩けなくなったら寝たきりになってしまう」と不安を感じたとのことでした。
「前日になにか変わったことはありませんでしたか?」とお聞きすると、昨日に友人と出掛けていて、いつもより歩いたとのこと。
その夜にこむら返りを起こしたとおっしゃっていました。
こむら返りを起こした場所をお聞きすると、ひざの痛みがある場所とほぼ同じ。
こむら返りから痛みが出たのではないかと推察されました。
こむら返りからくる痛み

「こむら返りを起こすとひざが痛くなるの?」と思われますよね。
実は、今回こむら返りを起こしたのはふくらはぎの筋肉(腓腹筋:ひふくきん)で、画像を見ていただくと分かるとおり、ひざの後ろを通っています。
そしてこむら返りとは”筋肉のケイレン”です。
こむら返りを起こすと筋肉がケイレンし、強い痛みを伴います。
ケイレン自体は数分でおさまるのですが、後に筋肉の緊張が残ります。
緊張が軽度の場合だと”軽いつっぱり感”程度になるのですが、緊張が強くなると痛みによって歩くのが困難になることもあります。
今回の患者さんの場合は筋肉の緊張が強く残ってしまっていたため、歩くのが困難になり『ひざを痛めた』と思われていました。
「こむら返りってなぜなるの?」と思われた方もおられるかもしれません。
こむら返りになる原因は
・体の冷え
・筋肉の疲労
・水分やミネラル不足
・脱水
・下肢静脈瘤 などがあります。妊婦さんもよくこむら返りが起こる場合があります。
こむら返りを起こしやすいタイミング

・運動中、運動後
・寝ている時
・朝起きて伸びをした時
・車の運転をしている時 などがあります。
こむら返りになった時はどうするの?

こむら返りになった時に一番に思い浮かぶことは「伸ばす!」ではないでしょうか。
実は、こむら返りを起こしている時はあまり伸ばさない方が無難です。
先述しましたが、こむら返りは筋肉がケイレンしている状態です。そこに無理に伸ばす刺激を与えてしまうと、筋肉を傷めてしまう危険性があります。
ですので、伸ばすストレッチなどはケイレンが少し落ち着いてから徐々に行ってください。
こむら返りになってしまった時にオススメの方法

こむら返りのケイレンをやわらげるポイント
手順1:痛みのあるところ(筋肉かかたくなっているところ)を両手で全体的に圧迫します
手順2:強く、しっかりと押さえてください
手順3:深呼吸しながら痛みが落ち着くまでしっかりと圧迫してください
そうすることで、痛みを早く引かせることができ、筋肉を傷める心配もなくなります。
注意点:指先で強く押さえないようにしてください。
患者さんへの施術
お体を検査させていただくと、ひざ裏の痛み以外に体のバランスのくずれがありました。
「どこか調子が悪いところはありませんか?」とお聞きすると、反対のひざは何年も痛みがあるとのこと。
歩けないほどではないとのことでしたが、ひざをかばっていて今回痛めた方の足に負担がかかり続けていたことがわかりました。
検査後、お体の状態をご説明。納得していただき施術させていただきました。
痛みのある場所の筋肉をやわらかくするために鍼を行い、全体のバランスのくずれと反対のひざに対しても施術と行いました。
施術後に患者さんから「え?少し痛みはあるけど、歩ける!」とお喜びいただけました。
本当に喜ばしいことです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は『こむら返りの後に足が痛すぎて歩けなくなってしまった90代女性の患者さん。歩けないほど足を痛めてしまった原因とは』についてご紹介させていただきました。
もしこちらをご覧のあなたが同じような症状でお悩みであれば、ぜひ参考にしてみてください。
痛みのある所へのマッサージや強いストレッチは症状を悪化させる危険性がありますのでご注意ください。
できればお近くの鍼灸院への受診をオススメします。
当院でもご予約、ご相談は承っております。
お問い合わせはお電話(0775435033)もしくは下記LINEからご連絡ください。

今回のブログが皆様の健康へのお役に立てたなら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
柔道整復師・鍼灸師 山田祥二
やまだ鍼灸整骨院077-543-5033住所
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