足首の捻挫

今このホームページを見られているということは、捻挫をしてしまってどうしたらいいのかわからずにお困りなのでしょうか。歩くたびに痛みを感じられて不安になっておられるのかもしれません。

もしかすると以前に捻挫をしてしまったけど、なかなか調子が良くならず困っておられるのかもしれません。そんな状態で日々お過ごしであれば、とてもお辛いと思います。

ご安心ください。捻挫は適切な処置をして、リハビリを行えばしっかり改善することができます。もしあなたが捻挫でお困りであれば、この記事がお役に立てるかもしれません。

お時間のある時に最後までご覧いただければ幸いです。

足首の捻挫とは

足首の捻挫とは、足首をひねって関節を痛めてしまうケガのことです。

本来の動き以上に足首をひねってしまうことで、関節を構成している靭帯や腱を痛めます。スポーツでは最も多いけがの一つでありながら、軽視されていることが現状です。

捻挫の原因

ジャンプして着地したとき

ふと方向転換しようとしたとき

階段など、段差を踏み外したときなど。

スポーツではバスケットボール、バレーボール、サッカーラグビー、アメリカンフットボールなどに多く見られます。

捻挫の症状

腫れ(足首の外くるぶしが多い)

足首を動かすと痛む

歩くのが痛い

くるぶしの周りに内出血がある(指先まで流れることもあります)

※骨折を伴っている場合でも、歩くことができるので、鑑別が必要です。

捻挫を放置してしまうと

捻挫はスポーツの現場だけでなく、日常生活でもおきます。「痛いけど、歩けるから大丈夫!」と思ってしまわれている方も多いのではと思います。

しかし、捻挫は靭帯の損傷を伴っていることが多い為、その時に適切な処置をしなければ靭帯が緩んだ状態になってしまいます。

緩んだ靭帯は使い古したゴムのようになり、足の関節が不安定になることで繰り返し捻挫をしやすくなります。他にも痛みが慢性化してしまったり変形性関節症の原因となってしまったりすることがあるので注意が必要です。

当院での治療

足首の捻挫に関しては、まずアイシングを行い、微弱電流(マイクロカレント)をかけます。次に、整体や鍼灸治療をほどこし、最後にテーピングにて固定します。

アイシング

急性のケガ(捻挫や打撲・肉離れなど)に対しては必ず行います。ケガをすると、体の中で出血(青アザ)します。痛めた患部をすぐに冷やすことによって、出血を最小限に抑えることができ、ケガの重症化を防ぎ、治癒が早くなります。

微弱電流

これはマイクロカレントと呼ばれ、微弱な電流の刺激で組織を活性化させることによって自然治癒力を高めます。肉離れや捻挫、打撲に対して早期回復する効果があります。また、血行が促進されることにより、痛みを緩和することもできます。

整体

足を捻挫すると、痛みにより逃避姿勢(痛みを避ける姿勢)になります。その姿勢が長引いてしまうと、膝や腰などに負担がかかり傷んでしまうことがあります。整体によってゆがみを整え、負担のかからない状態に戻します。捻挫をしている足首においては、関節を整え固定することで、安定した状態を作り出し、その状態になることで治癒が早まります。

鍼灸治療

鍼灸をおこなうことにより、患部の治癒が早まると共に、痛みも緩和することができます。痛みによってバランスが崩れ、負担のかかってしまっている所にも行うことで、痛みが出る前に予防することも可能となります。

テーピング

足首をテーピングで固定することによって、安静状態を作ります。そうすることにより、内出血を最小限に抑え、ゆるんでしまった関節を改善させます。「捻挫はくせになる」と聞かれた方も多いのではないでしょうか。それは、固定を中途半端にしたり、湿布のみで終わらせてしまった場合、足首が緩んだ状態になってしまいます。そうなると少しに捻っただけで簡単に捻挫してしまいます。当院では特に固定を行うことは、捻挫において必須だと考えます。

リハビリ

捻挫の固定を終えた後にはリハビリがとても大切になります。固定によって足関節の可動域が少なくなります。その動きをつけること、そして、再度捻挫しないように足の外側の筋肉(腓骨筋)を鍛えること。体のバランスが崩れてしまわないように、整体でバランスを整えながらリハビリを行っていきます。

捻挫のケアは大切です

スポーツを行なっているお子さんでは、スポーツを続ける中で捻挫が癖になってしまったり、足首が弱くなってうまくバランスが取れなくなってパフォーマンスが落ちてしまうことがあります。

大人では、子供の時のケガが原因で体に支障をきたします。私もこの仕事をしていて、患者様より『子供のころ捻挫した時にちゃんと治しておけばよかった。』とお聞きすることが多く、どうすればケアの大切さを伝えることができるのか考えていました。そして、この文章を書き、読んでいただいたくことによりケアの大切さが伝われば幸いと考えております。

(柔道整復師・鍼灸師 山田祥二)