はじめに
先日、デスクワークをしていて右のお尻が痛くなってしまったとお悩みの４０代女性の患者さんが来られました。
お話をお聞きすると、仕事柄どうしても長時間座っていることが多いそうです。
仕事に集中してしまうとお昼ご飯を食べるのを忘れてることもあるとのこと。
普段はお尻も痛くなく仕事ができていたそうです。
ですが、ある時から急にお尻に違和感を感じ始め、徐々に痛みになり長時間座っていられなくなってしまったとのことでした。
当院に来られた際にはお尻が痛みが強く、うまく歩けておられませんでした。
もしかすると他にも同じようなお尻の痛みでお悩みの方がおられるのではないかと思い、今回ブログを書かせていただきました。
なぜデスクワークでお尻が痛くなってしまうのか。その原因と対策について書かせていただいておりますので、興味のある方はお時間のある時にご覧ください。
「お尻が張っている感じ」
デスクワークでお尻が痛くなる前、まず「お尻が張っている感じ」と訴えられる方が多く、張っていることを”違和感”として表現される方もおられます。
お尻が張っている感じや違和感を感じているのは、お尻の筋肉がかたくなってしまっているからです。
「なんかお尻に張り感があるけれど、仕事が忙しいしまぁいいや」とそのまま放ったらかしにしてしまうとお尻が負担に耐えられなくなり、結果痛みを引き起こします。
さらに痛みを我慢して放ったらかしにしてしまうと、かたくなった筋肉が中を通っている神経を締め付けて坐骨神経痛を引き起こしてしまうこともあるので注意が必要です。
デスクワークでお尻が痛くなる原因
デスクワークでお尻の痛みを引き起こす原因の中でも特に多いのが、「長時間の座り作業」です。
そこに少しでもお尻に負担がかかるような体のゆがみがあると、左右どちらかに負担がかかりお尻の筋肉がかたくなってしまいます。
ですので、お尻の負担を少しでも減らすために「お尻のストレッチ＋ゆがみをととのえる」ことが大切です。
今回、ストレッチを２つ、体のゆがみをととのえる運動を１つご紹介させていただきます。
ぜひお試しください。
デスクワークのお尻の痛みのに効果的なストレッチ
太ももの前
手順１：イス机に手をつきます。
手順２：上半身は真っ直ぐにしたまま、伸ばしたい足の足首を同じ方向の手で持ちます。
手順３：そのまま後ろに引っ張り、太ももの前が伸びているのを感じたら３０秒キープします。
※両足行ってください。
お尻の付け根
手順１：椅子に座ります。
手順２：伸ばしたい方の足を反対の足にのせます。
手順３：背すじを伸ばしたまま、前に体を倒してください。
手順４：お尻が伸びるのを感じたら３０秒キープします。
体のゆがみをととのえる運動
おしり歩き
手順１：あしを伸ばして床に座ります（ヨガマットがあれば敷いてください）
手順２：体をまっすぐ上に引っ張られているように意識して前に１mほど歩きます。
手順３：そのまま、後に１m歩きます。
はじめは１mでもきつく感じますので、できる範囲でやってみてください。慣れてきたら徐々に距離を伸ばしてみましょう。
あまりお尻が痛い場合は無理はしないでください。
その他にできること
パソコンに集中してしまうとどうしても時間がたってしまいますね。「集中を切らせたくない」という方もおられるかもしれません。
そんな時はお尻にクッションを敷いてみてください。体幹トレーニングに使うバランスディスクの空気を少し抜いてクッションがわりにするのも効果的です。
その他、もし可能であればタイマーをセットして、定期的に休憩を挟んだり、上記のストレッチを試していただけるとお尻の疲労回復にとても効果的です。
まとめ
デスクワークでお尻が痛くなり、歩くのもままならなかった患者さんは仕事中に一時間ごとに立ち上がることと自宅でのストレッチ、施術によりほぼ問題なくお仕事ができるようになったとお喜びでした。
もし、同じようにデスクワークでお尻に違和感や痛みがあれば、上記のストレッチをお試しください。それでも全く症状が改善されなければ、一度ご相談ください。
少しでもデスクワークでお尻の痛みにお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
柔道整復師・鍼灸師 山田祥二
やまだ鍼灸整骨院077-543-5033住所
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